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痛みの治療

痛みの悪循環を断ち切る、痛みの治療の専門外来、ペインクリニック

痛みとは、つらいものですよね。

体に痛みがあると痛みに対する防衛反応として交感神経や運動神経などの興奮を促します。すると血液の循環が悪くなり、無意識に筋肉が緊張してしまいます。血液の循環が 悪くなると、血液が運んでくる酸素が不足し、さらに血液が運び去ってくれるはずの代謝物質(必要のなくなった古い物質)がたまってしまいます。その中には発痛物質も含まれており、それらが新たな痛みとなるのです。これを「痛みの悪循環」といいます。

また痛みの刺激をそのまま放っておくと、そのことが「痛みの記憶」として残ってしまいます。そしていったん記憶の回路が形成されると、次に来た痛みの刺激を増幅して感じるようになってしまうのです。これが慢性の痛みがひどくなる原因となります。

痛みを我慢して得することは何一つありません。慢性痛が形成される前に治療をすることが大切です。対処が遅れてついてしまった慢性の痛みも治療によって改善します。医学的にも「痛みの悪循環を断ち切る」ことで症状が改善することが証明されています。

当院では、症状や身体所見から痛みの原因を診断し、薬物療法だけでなく神経ブロック・超音波診断機を使用したハイドロリリースなどを行なっております。

注射はクセになると誤解されているかもしれませんが、痛みを取ることにより痛みの悪循環が切られるので、クセになることはありません。そして注射治療は、即効性に加え薬の効果が切れても元のような痛みが戻ってこないことが多く、血流の改善や炎症を起こした神経の回復を促すので、繰り返し行うと頑固な痛みでも徐々に解消していきます。その理由は、治療が「痛みの悪循環を断ち切り」「痛みの記憶を取り去る」治療法だからなのです。

※当院では可能な限り注射の痛みを軽減させるため細い針を使って行なっています。注射が苦手な方は、内服療法などもありますので、ご相談下さい。

主な痛みの治療方法

1ハイドロリリース

筋肉・神経・血管などは、脂肪のような柔らかい組織(fascia)に覆われています。そのためfasciaが炎症により癒着を起こし動きが悪くなってしまったり、炎症を起こした瘢痕が末梢神経を圧迫・絞扼することが原因で痛みが発生することがあリます。

その炎症や瘢痕を起こした部位に生理食塩水と微量の局所麻酔薬を注射して筋膜や組織の癒着を剥がして滑走性を良くするのがハイドロリリースです。

治療は超音波診断装置(エコー)で癒着部位を特定し、エコーで観察しながら施術します。

ハイドロリリースに伴う痛み
① 針を刺すときの痛み
② 発痛源にヒットしたときの痛み
③ 薬液を注入した時の痛み
④ 注射の後の痛み

①について:当院では細い針を使用して刺すときの痛みが軽くなるように工夫しています。

②について:発痛源は痛覚が過敏になっているので、「当たり!」の時は痛みがあります。肩こりが酷いときのマッサージが痛いのと似ています。

④について:当院では保険診療で筋膜リリースを行う際は生理食塩水に局所麻酔薬を混ぜた薬液を使用します。生理食塩水のpHは5~6、局所麻酔薬のpHは4~7と酸性なので注入時や注入後に注射部位に数日痛みが生じることがあります。

2トリガーポイント注射

筋肉の緊張や押すと痛みを感じる場所に注射をします。全身どこでも強い痛み(コリ)がある場所に有効です。緊張して固く、伸びなくなった筋肉を緩めコリを取ることで痛みをやわらげます。

3神経ブロック

どのブロックを行うかは、症状・検査で判断します。超音波診断装置(エコー)を使って観察しながら施術するので、安全です。

後頭神経ブロック
主に頚部・頭部・肩の痛みに用いるブロックです。うつ伏せになって首の後ろから注射をします。

星状神経節ブロック
いろいろな症状に適応があるブロックです。頚部にある交感神経節に局所麻酔薬を注入し、交感神経を一時的にブロックすることにより、頭頸部・肩・胸等の局所の痛みを改善するだけでなく、体全体の自然治癒力を高めるといわれています。交感神経の過緊張を緩めることにより全身の血行改善を行い、血液中の酸素や栄養分とともに自然治癒力を助ける免疫物質を全身に供給することが可能になります。頚部・肩の痛みはもちろんのこと、顔面神経麻痺・顔面眼瞼痙攣・メニエール病・突発性難聴・アレルギー性鼻炎にも効果があるといわれています。

この注射の後、一時的に血流が良くなるので、注射をした側の目が充血する・鼻がつまる・顔が火照る症状が出ることがありますが、これは注射の効果によるもので1時間ほどで戻ります。また、まれに腕が痺れる、声がかすれることもありますが、薬の作用時間が経過すれば必ず元に戻ります。

肋間神経ブロック・・・肋間神経の周囲に局所麻酔薬を注射すると痛みが楽になります。
肩甲上神経ブロック ・・・肩の痛みがひどい時など肩の疾患全般に行います。
神経周囲局所麻酔注射・・・肩の血流がよくなり、痛みが楽になります。
仙骨硬膜外ブロック・・・歩けなくなるほど痛い腰痛のときに行います。
他にも症状に応じて、神経ブロックを行います。

※麻酔の効果により足に力が入りにくくなるため30分ほどベッド上で休んでもらいます。
※1回の診療で神経ブロックは1回分しか保険請求ができないため、基本的に、1回の治療では体の部位は1つに絞って治療させていただきます。一度にブロックを行う事は患者さんの負担が大きいことと診療に時間がかかってしまうため、体のあちこちが痛い場合は、日を変えて治療させていただきますのでご了承ください。

4経皮的神経電気刺激療法・牽引

注射をした後、必要と判断すれば補助療法として電気治療と牽引を行います。経皮的神経電気刺激療法は、ゲートコントロールセオリーに基づいて発展した鎮痛法です。

ゲートコントロールセオリーって何?と思われると思います。簡単に説明しますと、子供の頃転んで怪我をしたときにお母さんが「痛いの痛いの飛んでけ」と周りを撫でてくれたと思います。自分でも痛いときに痛い場所の周りを無意識に撫でますよね。この痛いとこの周りを刺激して痛みを分散させることがゲートコントロールセオリーです。注射をして血流が良くなったところで電気治療をすることによって、さらに血流を良くする目的でも使用します。

牽引療法は、頚椎や腰椎をゆっくり引っ張ることにより椎間板の内圧を下げたり、椎間の隙間を広げて神経の圧迫を神経の圧迫を軽減する効果、また筋肉や靭帯などの血行を良くする効果があります。

お電話はお気軽に 048-761-0077

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